※2014/2/2 新宿文化センター 託児付き映画上映「1/4の奇跡」開催します

保育所保育指針
(キーワード:保育所保育指針 幼稚園教育要領 保育用語 保育士 幼児業界 幼児教育 子育て業界 育児)


○保育所保育指針と幼稚園教育要領の比較


 保育園と幼稚園との違いをご存じでしょうか?一言で言えないほどいろいろな視点から見るとたくさんの違いが見えてきます。


 たとえば表に表すと、以下の通りです。

  保育園(認可保育所) 幼稚園
管轄 厚生労働省 文部科学省
法令 児童福祉法 学校教育法
目的 「日々保護者の委託を受けて、保育
に欠けるその乳児又は幼児を保育
すること」(児福法第39条)
「幼児を保育し、適当な環境を与え
てその心身の発達を助長すること」
(学教法第77条)
年齢 経営内容によるが、主に0歳から5歳
3歳から5歳
設置者(経営者) 地方公共団体、社会福祉法人等
(宗教法人、個人、その他法人企業などの場合もある。)
国、地方公共団体、学校法人等
(宗教法人などもある。)
教育・保育内容の基準 保育所保育指針 幼稚園教育要領
1日の保育時間 8時間(原則) 4時間(お昼まで)
給食 義務 任意
園バス ほとんどの園にない 大体の園にある
先生の免許 保育士資格証明書 幼稚園教諭免許状
設置 児童福祉施設最低基準による 幼稚園設置基準による
保育料 家族の所得による 所得によらず、固定
   一昔前は託児所の延長のように世間一般扱われていた。しょうがなく保育園に通わせても、幼稚園卒にさせたいため、ぎりぎりで幼稚園に転入させる、などがあったりした。
 時代は変わり、「子どもを預けるだけ」という考え方から、「教育、育ちの場」としてのサービス、取り組みなどが充実し、 「待機児童問題」がでるほどの人気に。
 昔から保育園に対して「学校」であると言う考えから、教育機関であるという世間一般の考えが継続している。
 しかし昼までであったり土日が休みであったりして、ほとんどのお母さんが働くこのご時世において保育園人気や少子化問題も後押しして、非常に人気がなくなってきている。園児も定員を割っているところがほとんどである。

※なお、ここで言う「保育園」とは認可保育所のことを指す。どうしてこの説明がいるかというと、「保育園」と言う言葉の定義は保育所以外に託児所なども指すため。厚生労働省は名前に「保育園」の文字をつけることを強制とはしていない。むしろ、厚生労働省は「保育所」を正式名称としている。
これと違い、「幼稚園」の文字は文部科学省が認める「幼稚園」にしかつかない。

※厳密な説明ではありません。一般常識としての比較です。例外もあります。



 当ページでは、教育・保育内容の基準となる保育所保育指針と幼稚園教育要領を取り出して比較していきます。


○時代とともに変化

 幼稚園教育要領(以下、教育要領)は「教育」に基づく考え方で構成されていました。これに対し保育所保育指針(以下、保育指針)は「教育」と「養護」について記されています。
 最新の教育要領には「養護 」に関する内容が入り、保育園側の考え方に近づいてきています。もともと保育指針も教育に対しての内容が薄かったものが、近年幼稚園側の考え方に近づき、双方時代とともに差が無くなる方向に向かっています。(これが幼保一元化に拍車をかけている。)



(以下、続く。 2003/6/19)





保育指針研究会
Copyright(C) 2003- Society for the Study of Childcare-Guideline. all rights reserved.

※2014/2/2 新宿文化センター 託児付き映画上映「1/4の奇跡」開催します